2026.06.17
メンタルヘルス研修 in 千葉県茂原市
- 企業名:千葉県茂原市の製造企業様
- 企業規模:100-499人
- 業種:製造業
「明日も行きたい会社」をつくるメンタルヘルス研修|精神疾患とマネジメント、成長を支える職場づくり
2026年、千葉県茂原市の製造業企業にて、「メンタルヘルスの基礎知識 ~精神疾患とマネジメント~」をテーマとしたメンタルヘルス研修を実施しました。
職場のメンタルヘルス対策というと、うつ病などの精神疾患への対応や、ストレスチェックの活用を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、働く人の心の健康を考えるときに大切なのは、「不調になった人への対応」だけではありません。
毎日安心して働けることに加えて、「ここで働きながら成長できる」と感じられる職場をつくることも、重要なメンタルヘルス対策です。
今回の研修では、ストレスとうつ病の仕組みを理解したうえで、人材育成とモティベーション、そしてハラスメントにならない指導法について考えました。
「明日も行きたい会社」とは、ただ楽しいだけの職場ではない
今回の研修で考えたいキーワードの一つが、「明日も行きたい会社」です。
「明日も行きたい」と思える職場には、どのような特徴があるでしょうか。
単純に「楽しい職場」「居心地の良い職場」であればよい、というわけではありません。
もちろん、安心して過ごせることや、人間関係が良好であることは大切です。一方で、仕事には一定の緊張感や責任、課題もあります。
むしろ、
- 困ったときに相談できる
- 失敗しても必要以上に責められない
- 自分の仕事の意味を感じられる
- 適切なフィードバックを受けられる
- 新しいことに挑戦できる
- 成長を実感できる
- 頑張ったことをきちんと見てもらえる
といった環境が、「ここで働き続けたい」という気持ちにつながります。
つまり、「居心地の良い職場」と「成長できる職場」は、必ずしも対立するものではありません。
大切なのは、社員に必要以上の負荷をかけることではなく、成長につながる適切なストレスと、心身を壊してしまう過剰なストレスを区別することです。
ストレスはすべて悪いものではない
メンタルヘルスを考えるうえで、ストレスについて正しく理解することは欠かせません。
仕事で新しい役割を任されたり、少し難しい課題に挑戦したりすると、緊張やプレッシャーを感じることがあります。
しかし、それらが必ずしも悪いストレスとは限りません。
適度な負荷は、「もう少し頑張ってみよう」「できるようになりたい」という行動のきっかけになることがあります。
一方で、
「失敗することが許されない」
「何をしても否定される」
「長時間労働が続く」
「相談しても取り合ってもらえない」
といった状況が続けば、心身の回復が追いつかなくなる可能性があります。
したがって、管理職が部下を育成するときには、「どれだけ厳しく指導するか」ではなく、その人が成長するために必要な負荷はどの程度なのかを考えることが重要です。
うつ病の仕組みを知ることは、管理職にとっても重要
研修では、ストレスとうつ病の仕組みについても、精神医学の基礎知識として解説しました。
うつ病は、単に「気持ちが弱い」「本人の努力が足りない」といった問題ではありません。
気分の落ち込みだけではなく、
- 以前は楽しめたことに興味が持てなくなる
- 疲れやすくなる
- 集中しにくくなる
- 睡眠に変化が生じる
- 食欲が変化する
- 仕事への意欲が低下する
など、さまざまな症状が現れることがあります。
管理職がこうした基本的な知識を持っていると、「最近、以前と様子が違う」と感じた部下に対して、単純に「もっと頑張れ」と声をかけるのではなく、体調や困っていることを確認するという選択肢を持てます。
これは、メンタル不調の早期発見や早期対応を考えるうえでも重要です。
自分の仕事に意味を感じられない、努力しても評価されない、成長している実感がないという状態が長く続けば、仕事へのモティベーションが低下することがあります。
反対に、
「前よりできることが増えた」
「自分の仕事が誰かの役に立っている」
「上司が自分の成長を見てくれている」
と感じられる環境は、働くことへの前向きな気持ちを支えます。
人材育成においては、「できていないところを指摘する」だけではなく、「何ができるようになったのか」「次に何を目指すのか」を具体的に伝えることも大切です。
管理職の関わり方一つで、部下が仕事をどう捉えるかは変わります。
さらに今回の研修で特に重要なテーマとなったのが、「ハラスメントにならない指導法」です。
管理職にとっては、部下を育てるために厳しいことを伝えなければならない場面があります。
しかし、「成長のための指導」と「相手を傷つける言動」は同じではありません。
指導するときには、例えば次のような点を意識することが重要です。
- 人格ではなく、具体的な行動について伝える
- 感情的になって大声で叱責しない
- 「なぜできないのか」だけでなく「どうすればできるか」を考える
- 人前で必要以上に叱責しない
- 期待する行動を具体的に伝える
- 一方的に話すのではなく、本人の事情や考えも聴く
- 指導後にフォローする
「もっとしっかりしろ」では、何を改善すればよいのかが分かりません。
一方、
「今回の報告では○○の情報が抜けていた。次回は報告前にこの3点を確認しよう」
というように具体的に伝えれば、本人も改善に取り組みやすくなります。
厳しさをなくすことが、ハラスメント対策ではありません。相手の成長につながる適切な指導に変えていくことが重要です。
「楽しい職場」と「成長できる職場」を両立させる
企業の人事・総務担当者からすると、「職場を良くしたい」という思いがあっても、どこから取り組めばよいのか迷うことがあります。
その際に、「仲が良い職場をつくる」だけを目標にしてしまうと、本来の職場環境改善とは少し違った方向へ進むことがあります。
目指したいのは、単なる「仲良し職場」ではありません。
仕事には繁忙期もあれば、失敗することもあります。重要なのは、ストレスや困難があったときに、一人で抱え込まず、周囲と相談しながら乗り越えられる職場環境です。
こうした職場づくりを考えるうえでは、ストレスチェックも有効な材料になります。
「明日も行きたい」と思える会社をつくるために
職場のメンタルヘルス対策は、従業員が病気にならないようにするだけの取り組みではありません。
安心して働けること、適切なストレスの中で成長できること、自分の仕事に意味を感じられること、そして困ったときに相談できること。
こうした環境が組み合わさることで、「明日もこの会社で働きたい」と思える職場に近づいていきます。
そのためには、従業員自身のセルフケアだけでなく、管理職のラインケア、人材育成、ハラスメント予防、ストレスチェック、集団分析を活用した職場環境改善などを、企業全体の取り組みとしてつなげていくことが重要です。
メンタルヘルス研修、管理職向けラインケア研修、ハラスメント予防、人材育成、ストレスチェック集団分析、職場環境改善など、企業の課題に合わせた研修・セミナーをご検討でしたら、お気軽にご相談ください。
「不調者への対応」だけではなく、不調を予防し、働く人が成長できる職場づくりを一緒に考えていきます。
メンタルヘルス研修・ストレスチェックのご相談をお待ちしています。
